常盤の雲、群青の空

いろいろかきます

ホムラ・ヒカリ参戦から数日が経過しました。

スマブラにホムラとヒカリが参戦した。スマブラDLCファイター第9弾だ。

ゼノブレイド2のモデルを使いながら本編では見たことのない映像を見た私はすぐにレックス参戦だろうと確信していたが、レックスの一言目でその予想は潰えた。

「ある日、ホムラがいなくなった」

 

 

 

www.nintendo.co.jp

ゼノブレイド2はゼノブレイドシリーズ3作目として2017年12月1日に発売された。ゼノブレイドシリーズが任天堂ハードのロンチ初年度に発売されることは初であり、多くのゼノファンを驚かせた。驚かせたのはそれだけでなく、タイトルがゼノブレイド2となること、そして2にも関わらず前2作に比べアニメテイストになったビジュアルだろう。本作のテーマはジュブナイル&ボーイミーツガール。そう高橋哲哉総監督は表現していた。

 

私は元々ゼノブレイド以前のゼノの名を冠するシリーズに触れていたので、容易に受け入れることができた。というより、やっとこの表現に戻ってきたかとさえ思った。シリーズの祖であるゼノギアスからバリバリの二次元イラストが前面に押し出され、設定資料集には裸の女性が載り、エロティックな設定やシーンも垣間見える。

ゼノギアスゼノサーガシリーズ、ゼノブレイドシリーズこの3つをゼノシリーズと一つに呼称できるのは、高橋哲哉氏が関わっているからという理由だけでなく、シリーズすべてに運命に翻弄されながらもそれに抗い己の生きる理由を探し求めるヒトの物語という共通項があるからだろう。

 

そういった点でゼノブレイド2はゼノブレイドシリーズの最新作で、ゼノシリーズの最新作でもある。高橋哲哉氏は敢えてゼノブレイドとは真逆に振ったともインタビューで答えているこの作品は、賛否がありつつもシリーズ最高売上である200万本を突破している。

 

確かに完璧ではないゲームだ。完璧というならばゼノブレイドの方がふさわしい。しかし私には3年経った今でも唐突に彼ら―ゼノブレイド2のキャラクター―に思いを馳せてしまうことがある。

そんな私はレックスとホムラが、ヒトとブレイドの絆がスマブラでどう表現されるか楽しみにしていた。期待のハードルを上げていた。のだと思う。

 

ホムラ参戦!の文字が画面を埋めた時、私の脳内はぐるぐると音を立てぐちゃぐちゃにかき混ぜられていたのだ、と思う。嬉しさと悲しさという相反する感情によって。

結論から言うと発表直後は何故レックスではないのかと悲しみで溢れてしまい、少し怒りを滲ませた言葉を吐いてしまった。ゼノブレイド2はレックスがいてこそ成り立つ物語。どうして彼が参戦できないのかと。しかし、何度も参戦PVを見、Twitterのタイムラインを眺め、一夜明け暫くした頃にはホムラとヒカリの参戦で良かったのだと気持ちを落ち着けることができた。

 

1つ目に、ホムラとヒカリは見た目が華やかで、かわいくて、そしてかっこいい。サイバーな衣装を纏い、良く似ているが性格は違う(ように見える)二人が大きなビーム剣を持ち戦場を駆ける。炎や光のエフェクトも派手で見栄えがいい。それらだけで強く惹かれる人がいるはずだ。実際通販サイトでは新品のパッケージ版が売り切れているし、カタログチケットを使い購入したというツイートも多々あった。

 

2つ目は、レックス&ホムラとしてスマブラに落とし込むのは難しそうだということだ。アイスクライマーのような形にするのかポケモントレーナーの逆バージョンで導入するのかという点や、制作モデルの多さ、ドライバーとブレイドの武器キャッチをどうするのか等難問は多岐にわたる。そういった点をポケモントレーナーのように性能の違うホムラとヒカリを切り替え戦うという形に落とし込んだのは非常に上手いやり方だと思った。

 

3つ目は、ゼノブレイド2の要素がふんだんに盛り込まれているということだ。レックスは最後のきりふだとアピールで登場し、アルストが再現されたステージの背景にはメインキャラクターたちが登場する。楽曲も10曲ほど追加されるだろう。DLCコンテンツであるからこそファンが入れてくれと願った要素はほぼすべて収録されていると思われる。製品版のシュルクたちはどうだろう。最後のきりふだでフィオルン、ダンバン、リキは登場するが、メリア、カルナ、ラインは登場することはない。製品版のキャラなので仕方ないことだが、それだけでもゼノブレイド2の面々は恵まれていると思った。

 

そしてもっとも大事なのはレックスが参戦PVで嬉しそうにしていたからだ。ホムラを探してアルストを巡り、果てにスマブラの世界まで来てしまったレックス。そんな彼が自慢のパートナーを紹介する時の様子はただ純粋に嬉しいという気持ちを感じさせる。ゲーム本編のレックスがそのまま出てきたようなそんな参戦映像だった。前向きで真っすぐで熱くて、そんなレックスだからこそ傷を抱えた人々に寄り添い、彼らにとって救いとなるような答えを返すことができた。そのレックスが楽しそうなのだからこれ以上の言及は無粋だ。

 

ホムヒカで知り、本編をプレイし、レックスや他の仲間(ブレイドのみんなも!)、そしてイーラのキャラクターに触れ、ゼノブレイド2の、ゼノブレイドシリーズを好きになる人が一人でも増えると嬉しい。(通販サイトやニンテンドーeショップを見るとスマブラ効果で売れているみたいです)改めて、ホムラ・ヒカリ参戦おめでとう。

 

 

 

 

おまけ ホムヒカ性能考察。

topics.nintendo.co.jp

対戦中、ふたりはいつでも切り替え可能のパワーとのスピードを携え、フレアスマッシュ因果律予測といった特殊な力を使いながら、道を切り開きます。

 

この書き方からホムラが行っていた横スマッシュ攻撃にはフレアスマッシュという名前だけでなく特殊な状態があることがわかる。フレアスマッシュを出しているシーンは炎のエフェクトがすごいことになっているので恐らくだが原作にもあるような攻撃をあてていくと溜まるゲージ等があるのだろうか。ヒカリの因果律予測はベヨネッタのバットウィズインと同様の仕組みで発動しそうだが、これにもゲージを溜めないと発動しない等の条件があるのかもしれない。どちらにしろ、撃墜力と機動力とそれぞれの特性を活かし、二人を切り替えて戦うことが重要なファイターになりそうだ。

 

色変えにも注目したい。参戦PV後に色変えが公開されていないのはとても珍しい。このことから、桜井さんのつかいかたで初公開したい要素が含まれているのだと思われる。

思いつきやすいのは他のゼノシリーズをイメージした色だ。ゼノブレイド2にも客演しているKOS-MOS Re:とT-elos Re:をイメージしたものや、ゼノブレイドクロスのエルマとリンのような組み合わせがあるのかもしれない。ただ、基本的にはDLCで追加されたコスチュームやシュルクと同じく仲間を意識したカラーになると思われる。